アッ=サジダ、「平伏」は、第32番目のスーラ——メッカで啓示された30節から成る。1 クルアーンを『全創造物の主からの、疑惑の余地のない、啓展の降示である』と確認することから始まり、神の御徴が読誦されるとサジダして崩れ落ちる信徒たちの描写にちなんで名づけられている。
何についてのスーラか
スーラは小さな空間の中で二つの疑いに答える。クルアーンが捏造されたという疑いと、死者が再び生きることなどありうるかという疑いである。第一の疑いには、この啓典が『あなたの主からの真理なのである』と答える。第二の疑いには、最初の人間の創造を指し示す。神は『人間の(祖アーダムの)創造を泥土から始められた』、それから彼の子孫を卑しい液体から創られ、『それからかれは彼を整えられ、かれの魂から、そこに吹き込まれた。そしてかれはあなた方に、聴覚と視覚と心を備え付けて下さったのだ。あなた方が感謝することの、少ないこと。』2 神が一度それをなされたのなら、死者を再び甦らせることはより難しくはない。
主要なテーマ
神の前での後悔。 スーラは最後の日の拒絶者たちを描く。『自分たちの主の御許で頭をうなだれている罪悪者たちを見るならば。(彼らは言うのだ)。「我らが主よ、私たちは見、聞きました。ですから、私たちを(現世に)返してください。そうすれば、正しい行いを行います。』3
サジダする者たち。 それに対してスーラは信徒たちを置く。『われらの御徴(アーヤ)を信じ(、その教えを実践す)るのは、それで教訓を与えられれば思い上がることなくサジダして崩れ落ち、自分たちの主の称賛と共に(かれを)称える者たちに外ならない』。『(懲罰)を怖れ、(褒美を)望みつつ、その主に祈りながら、彼らの脇腹は寝床から遠ざかる』。彼らの報いは秘められている。『いかなる者も、彼ら(信仰者たち)が行っていた(善い)ことゆえの報いとして、彼らのために秘蔵された喜びを知らない。』4
慈悲としての警告。 『われらは必ずや彼らを、最大懲罰ではなく、最小の懲罰から味わわせよう。(それは)彼らが、(その罪から)立ち返るようにするため。』5
忍耐を通しての指導。 イスラエルの子らについて、スーラはこう述べる。『われらは彼ら(イスラーイールの子ら)が忍耐した時、彼らの内から、われらの命令によって導く導師たちを出した。そして彼らは、われらの御徴をこそ、確信していたのである。』6
なぜ重要か
アッ=サジダはムスリムの実践において特別な位置を占める。預言者ﷺは、金曜日の暁の礼拝でアル=インサーンと共にこれを誦まれていた。7 夜、恐れと希望のうちに神に祈るために寝床から起き上がる信徒たちの描写と、いかなる者も知らない秘蔵された喜びという報いの約束は、これを夜の礼拝の試金石としてきた。アッ=サジダをアラビア語原文・諸訳・朗誦とともに読むには、Quran.comを開くとよい。