アル=ワーキア、「避けられない出来事」は、第56番目のスーラ——メッカで啓示された96節から成る。1 その第一行にちなんで名づけられている——『(復活の日という)出来事が起こる時。それが起きるのを、嘘とする者はいない。』——そして預言者ﷺが、ご自分の髪を白くしたと仰せられたスーラの一つである。6
何についてのスーラか
そこで描かれる日は、『(その出来事は、ある民を地獄へと)下げ、(ある民を天国へと)上げる』。大地が激しく揺れ動き、山々が砕け散る時、『あなた方(人々)が三つの種類となる』。右側の徒、左側の徒、そして『(現世で善に)先んじる者たちは、(来世で高い位へと)先んじる者たち。それらの者たちは、(アッラーの御許における)側近である』、先代の民から多くの一団と、『後代の者たちからは少ない』。2 スーラはそれから、それぞれの褒美と行く末を描き、聞く者へと直接の問いを向ける。
主要なテーマ
創造主は誰か。 『言ってみよ、あなた方が(自分たちの妻の子宮に)射精するものについて。一体、あなた方がそれを(人間として)創るのか?それとも、われらが創造者なのか?……言ってみよ、あなた方が耕すものについて。一体、あなた方がそれ(作物)を生育させるのか?それとも、われらが生育者なのか?……言ってみよ、あなた方が飲むもの(水)について。一体、あなた方がそれを雲から(地上へ)降らすのか?それとも、われらが降らす者なのか?……言ってみよ、あなた方が点す火について。一体、あなた方が(火種とする)その木を創ったのか?それとも、われらが(その)創造者なのか?』それぞれの問いは同じ命令で終わる。『この上なく偉大なあなたの主の御名と共に、(かれを)称えよ。』3
気高いクルアーン。 『われらはまさに、星々の沈む場所にかけて誓う。本当にそれはまさしく、偉大なる誓いなのである。もし、あなた方が(そのことを)知っているのならば。実にそれはまさしく、気高いクルアーンなのだ、秘められた書の中の。……清浄な者たちしか、それに触れることはない。』4
喉元にて。 スーラは死の床で終わる。『さあ、(魂を体に押し留めてみよ、)それが喉元に達した時に。あなた方はその時、(その様子を)目の当たりにして(何も出来ずに)いる。われら(の天使たち)は、あなた方(自身)よりもそれ(あなた方の魂)に近いのだが、あなた方には(彼らが)見えないのだ。さあ、もしあなた方が、(自分たちの行いによって)報いを受ける者ではないというのであれば、それ(魂)を(体に)戻してみるがいい。もし、あなた方が本当のことを言っているというならば。』死にゆく者の行く末も同じ三種類に従う——側近たちには安らぎと楽園、右側の徒には平安、拒絶者たちには煮えたぎる湯。『本当にこれこそは、まさに確固たる真理なのだ。ならば、この上なく偉大なあなたの主の御名と共に、(かれを)称えよ。』5
なぜ重要か
アル=ワーキアは、最後の日についてのメッカ啓示のスーラの中でも最も鮮烈なものの一つであり、種、雨、火についてのその問いは、復活への論証を人生の最も平凡な瞬間へと持ち込む。その死の瞬間の締めくくりの場面は、クルアーンの中でも最も探究的な一節の一つであり、清浄な者たちについてのその節は、書かれたクルアーンの扱いについてのムスリムの崇敬を形づくってきた。アル=ワーキアをアラビア語原文・諸訳・朗誦とともに読むには、Quran.comを開くとよい。