イスラーム(イスラム教)において、信仰とは信条と儀礼だけではありません――それは、人がどう振る舞うかに現れるべきものです。よき人柄(「アフラーク」)は、宗教の中核をなすものとされ、崇拝と切り離すことができません。8910預言者ムハンマド ﷺ 自身が、人柄の模範として描かれています(ムハンマド ﷺ とは誰かを参照)。
また本当に(使徒よ)、あなたこそは、この上ない(よき)品性を備えている。
— クルアーン 68:4(サイード佐藤訳)1
公正とよき行い
クルアーンは、公正、親切、そして不正を慎むという広範な倫理を示しています。
本当にアッラーは、公正と善行と近親への贈与をご命じになり、醜行と悪事と侵害を禁じ給う。
— クルアーン 16:90(サイード佐藤訳)2
寛容と怒りの抑制
クルアーンがもっとも称賛する資質のなかには、寛大さ、自制、そして進んで赦すことがあります。
(彼ら敬虔な者たちとは、)憤りを抑え、人々を大目に見てやる者たち。アッラーは善を尽くす者たちを、お好みになる。
— クルアーン 3:134(サイード佐藤訳)3
両親への親切
唯一神のみを崇拝せよという命令のすぐ後に、クルアーンは両親への親切な扱いを置いています。
(人間よ、)あなたの主は、あなた方がかれ(アッラー)以外には何も崇拝することなく、両親には孝行を(せよ)、と命じられた。……また彼らに、慈悲の念による謙虚さの翼を下ろし……
— クルアーン 17:23-24(サイード佐藤訳)4
信仰の核心にある人柄
預言者 ﷺ は、人の信仰の強さをその人柄に直接結びつけ、神の裁きにおいてこれ以上に重いものはないと教えました。
"The most complete of the believers in faith are those with the best character."
— Jami` at-Tirmidhi 1162 (Hasan)(英語)5
"Nothing is heavier on the believer's scale on the Day of Judgment than good character."
— Jami` at-Tirmidhi 2002 (Sahih)(英語)6
この心配りは、周りのすべての人への接し方にまで及びます。
"None of you [truly] believes until he loves for his brother what he loves for himself."
— Sahih al-Bukhari 13(英語)7
要するに
イスラームは、よき人柄を信仰そのものの尺度として扱います。公正、誠実、慈悲、忍耐、寛容、そして親切――とりわけ両親や隣人への親切――は、あってもなくてもよい付け足しではなく、ムスリムとして生きることの中心にあるものです。